Dist COLDFIREに内蔵されている11種類のディストーション・モードには、ビット・デプスからチューブ・ワイアリングまで、それぞれに特化したパラメーターが用意されています。各モードには、出力レベル、ドライ/ウェット・レベル、バイパス機能が備えられています。

Dist COLDFIREのマスター・インプットとアウトプットのレベルを調整し、ディストーションの後段に配置されたティルトEQを加え、ドライ/ウェット・レベルを調整することで、歪んでいてもクリアに聴こえるサウンドに仕上げることができます。

Dist COLDFIREの2つのディストーション・エンジン間のシグナル・フローをコントロールすることで、サチュレーション感がMAXの状態からどう変化するのか予測不可能なワイルドなサウンドまで、ふたつのサウンドが複雑に絡み合うサウンドを作り出すことができます。そしてシリーズ＆パラレル、ステレオ、ミッド/サイド、さらに周波数帯域を分割して処理するバンド・スプリットモードから、好みのモードを選択することができます。

パラレル、ステレオ、ミッド/サイド、バンド・スプリットのルーティングでは、ルーティング・バランスをクリック＋ドラッグすると、両方のエンジンのサウンドをスムーズに行き来することができます。さらに、このパラメーターにモジュレーションをかけることで、選択したディストーション間の動きを自動化することができます。

鮮やかな色合から、きめ細やかにピクセル化された質感まで、選択したアルゴリズムに合わせて色分けされた中央のリアルタイム・ビジュアライザーで、歪みの具合を視認することができます。この機能は、視覚的に別の作業に集中したいときはバイパスすることもできます。

Dist COLDFIREのディストーション・エンジンに入力する前段で、サウンドを加工することができます。レゾナント・ロー/バンド/ハイ・パス、さらにエッジの効いた入力信号にするためのノッチとコム・フィルターなど、6種類のモードから選択できます。

ディストーション後のサウンドに少し手を加えられるシンプルな2バンドEQで、ミックスに馴染むサウンドに仕上げることができます。

ダイナミクス・モジュールはDist COLDFIREの隠し技的なツールです。プリ/ポスト設定により、内蔵のリミッター、コンプレッサー、マルチバンド・コンプレッサーでサウンドのレスポンスとインパクトを、よりパワフルものに仕上げることができます。

このフィルター付きフィードバック・ディレイ・モジュールを使用することにより、広がるディストーションの反射音を生み出したり、ドラムを弦楽器のように共鳴させたり、歪んだグリッチなリズムを楽曲に散りばめることができます。また、テンポに同期させたり、ピッチに合わせてクォンタイズしたりと、あなたが思い描く通り、自由に設定することができます。

静的なサウンド・プロセッシングを、楽曲に合わせて躍動感溢れるディストーションに置き換えみましょう。Dist COLDFIREには、自由に割り当て可能な6つのカスタム・モジュレーション・スロットが搭載されています。同期可能なLFO、マルチステージ・ファンクション・ジェネレーター、カスタム・エンベロープ・フォロワー、16ステップ・シーケンサーから選択でき、多くのパラメーターに対して自由にモジュレーションをかけることができます。